「俺を怒らせてくれるな」
作:奇龍(きりゅう)
健常者が障害者を毛嫌いするのと同じように
俺は健全な奴が嫌いだ。
何不自由なく育ってる奴らのツラを見るだけで
腹の中に入ってるカップラーメンの麺がもどってきそうになる。
健常者が俺たち精神障害者を見るときの目が死んでるのと同じくらい
理由は無い。
気に入らない。に理由を付けるとキリが無い。
俺の前を通る「健全な奴ら」には共通して
俺を怒らせるのが得意な奴らでもある。
理由は無くても、「原因」はある。
17歳で分裂病になって
「青春」が無くなったという十分すぎる原因なら思いつく。
俺を怒らせてくれるな。
シャバで生きていくには「健全な障害者」じゃないと駄目で
「精神障害者」だと駄目になる。
「健全である事」が障害者には必要とされる必須科目になる。
健全な分裂病がいるのかよ。と思うと
俺は腹の中に入ってるカップラーメンの麺がもどってくる。
