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投稿原稿 「人間失格の歌~ニート的短歌のすすめ~」

「人間失格の歌~ニート的短歌のすすめ~」
作:ニート歌人


 短歌とは5・7・5・7・7の31文字の言葉から成る短い詩みたいなものです。57577の定型(字余りや字足らずもあります)に言葉を当てはめるパズル的な面白さもありますし、自分の心情を表現することもできる面白い表現方法です。試しに色々と詠(よ)んでみて下さい。自分の思ってることや、感じたことを表現することは、きっと心を軽くしてくれると思います。ニートだからこそ、生きづらさを抱えているからこそ、きっと、人の心に響く歌を作ることができると思います。石川啄木のように。


 以下は、自分がここ数年で作ったニート短歌の抜粋です。ニート的心情や、ニート的世間の観察を短歌にしてみました。

ニート短歌
「人間失格の歌」


生まれたと言う罪のため
今日もまだ
無期懲役の日々は終わらず


また今日も求人サイトが弾き出す
「絶望」
と言う検索結果


眠れない
 眠りたいのに 眠れない 
眠りたいのに 眠れないのか


もし我の手に銃あらば
暴発をしてしまうから
日本に感謝


ニートにはニートの悩みがあるけれど
働く者の前には
無力


清く正しく生きろって言うことは
命を賭けて
マゾになること


言い訳と諦(あきら)めという
ぬるま湯に
浸(つ)かり続けて空気が寒い


鬱々と釘打つ如く
夜もすがら
キーボードから手は離れない


憂鬱を集めて今夜
咲きまして
月とお話してさようなら


雨上がる夜の黙(しじま)に木霊(こだま)する
自殺現場の踏み切りの


長らくの冬眠終わるような朝
この世は嫌だ
腹が減るから


言い訳を言う労力は
捨て去って
隠れて放つ短歌風船


春風にゆらゆら揺れる
風の無い地面が揺れる
ゆらゆらと 影


自己否定自己肯定
が渦巻いて
不協和音を奏でる心


Bダッシュ
ただしていれば人生もマリオも
落ちる奈落の底に


テトリスで
ミスったように人生を
誤魔化し誤魔化し延命をする


王様に魔王倒せと脅されて
『はい』と頷く
バイトの勇者


クリスマスイブの電車で
おっさんが
正々堂々読むエロマンガ


クリスマス
ケーキ売る声張り上げる
彼を待つ人いるだろうか


自殺記事
毎日読めば麻痺をする
平和な日本という戦場


また今日も独り
子供が自殺して
大人は皆保身に走る


夜明け前
眠り静まるこの街の
誰が為に照る松屋吉野家


すれちがう
歩行者達は一年後
変わらず生きているのだろうか


ミニチュアのように
人間小さくて
見えざる空に操られてる


車窓から流れる景色浮かんでは
消えゆく月日
年をとりたり


役割を終えた昔の自分達
形見無くても
ここにいるから


静寂を
貫く列車過ぎゆけば
高架の下に戻る足音


人の波
一人外れて踏み出せば
綺麗な星の広がる砂漠


わからない答えは風に流されて
公園の空
カラスが鳴いた

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2009年08月25日 09:35に投稿されたエントリーのページです。

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