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第8回 共産主義者から、ワーキングプア問題問題について一言あるんだ!
とんでもない差別が大手を振って歩いている。NHKはきれいごとのタテマエしか言わないって? とんでもない! いまや、むき出しのニート攻撃が行われている。
ワーキングプア問題問題のことだ。
ワーキングプア問題について、NHK様が有り余る知恵を施してくれようというのだ。
っていう番組が最近あった。見なかった。
そしたらそれがネットでものすごい話題になって、なんだ、そんなに面白いのかと思って検索してみたら、YouTubeに落ちていた。で見た。
うわあああああ、これは大問題じゃないか!
何がと言って、ワーキングプア問題の解決策などという恐ろしい計画が、公然と語られていることだ。
まず確認しておきたいのだが、「ワーキングプア」とはどういう意味か? 「働く貧乏人」のことだ。
想像してみてほしい。清潔な変態の救済が論じられたとしたらどうだ? 学力豊かな低学歴者を救うって? 有能な障害者にチャンスをだって?
こういった言い方は、ことごとく悪質な差別だ。
たとえば、美しい女性を救おう、ウホッ! なんていうスローガンがあったとしよう。
二通りの解釈が可能だ。
女性には美しい者とブス子さんたちがいて、そのうち美しい者を救済するという読み。この場合は、美醜の序列は温存されることになる。言うまでもなく差別だ。
あるいは、女性というものは全員がそもそも美しいのだということかもしれない。この場合は、女性は美しさという一つの基準に閉じ込められることになる。だが、実際問題として、ブスはブスだ。とすると、ブスは女ですらないということになるのだ。まあ、それはそれでけっこうなことではあるかもしれないが、少なくとも、美しい女性の救済などというお題目が歓迎されるべきものではないということは明らかだろう。
ワーキングプア問題の解決というのも、それと同じだ。
NHKがワーキングプア問題を「発見」して、その解決策を探ってくださったなどと考えてはいけない。そうじゃない。そもそも、そういう問題設定自体を問題として捉えなければならないんだ。
「ワーキングプアⅢ 解決への道」で示される「解決への道」は本当に最悪だ。
生活保護受給者から生活保護を段階的に剥奪して、労働することを強要する釧路の取り組み。街を徘徊しながら、ニートっぽい奴らに片っ端から「仕事はあるか?」などと声をかけていくイギリスのウルトラうざいオヤジども。金がなくて困っている貧乏人に金を渡さずに、怪しげな「社会的企業」や自治体が提供する教育訓練プログラムを潤す政策。
ここにあるのは全て、貧乏人を追いつめ、痛めつけて、しかもそれがまるで本人の落ち度であるかのように演出する恐怖のネオリベ強化策だ。
金があったらニートに配れ! なんで今さら訓練なんかしなくちゃならないんだ。これぞ「教育終身刑」(©佐々木賢)である。
なんてことはどうでもいいんだ。問題なのは、ワーキングプア問題問題だ。
NHKの「解決策」はお笑い草だ。けれども、ここでそれを批判して、「よりよい解決策」を提案したりなんかしたら、もう同じ穴のムジナだ。そこから出発したら、貧困が解決されることは永遠にない。
働いても働いても貧乏のまま。
なんて言い方は嘘っぱちだ。働いてるにも関わらず貧乏なのではない。働いてるから貧乏なのだ。それを資本主義という。それを破壊しようとするのが共産主義だ。
それが真の課題だ。それに比べたら、ワーキングプア問題の「解決策」をめぐる争いなんかどうでもいいことだ。トンカツを上げるフライパンがメラメラと燃え上がっている最中にソースがいいか醤油がいいかマヨネーズがいいかとやっているのだ。
ともあれ、百聞は一見にしかずだ。↓を見てくれ。
この動画の最初の方に登場するイギリスの「社会的排除防止局」という冗談のような名前の役所の人は、こう言っている。貧乏人の子どもは放っておいたらメンヘラーになったり犯罪者になったり福祉のお荷物になるのだと。
ここで、いやそんなことないと反論してはならない。
これは宣戦布告だ。そしてそれを、涼しい顔をして天下のNHKが垂れ流しているのだ。上等だ。この戦争は、どっちかが負けるまでは終わることはないだろう。
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いままでの「共産主義、入門中」
2007.7.13 第1回「宝くじと教育の不平等」
2007.7.23 第2回「努力が報われる社会」にNO!
2007.7.30 第3回「「第三の道」はいらない」
2007.8.8 第4回「仮病で何が悪い」
2007.9.3 第5回「「弱者による暴力」に対する暴力について」
2007.9.25 第6回「映画『こぼれる月』」
2007.10.09 第7回「エリカ様と「世間」」
