« 第13回 雨宮処凛のオールニートニッポン | メイン | 人生曲折「つまづき業(ぎょう)くん」 第16回「U・WA・TE」 »

絶望男の逆襲 第22回「孤独な年末年始」

shirai.jpg
第22回 孤独な年末年始
 
今月の5日で46歳になる。特別な感慨はない。俺にとって誕生日は過ぎゆく一日でしかない。12月にはクリスマスもある。同様にただの24日だ。それ以外のなにものでもない。誕生日やクリスマスを特別視する向きは何だかんだと理屈をつけ、バカ騒ぎをする。胃のもたれそうな糖分一杯のケーキを買い、脂の塊のようなチキンを食う。酒を飲む。バカ騒ぎに勢いをつけるのだろう。ツリーに電球を飾る。電気代の無駄でしかないのに。クリスマス。誰かと過ごす。恋人。友だち。仲間。家族。楽しいふり。その陰でバカ騒ぎもできず、誰かと過ごすこともなく、孤独を味わう人々が存在する。俺もそのひとりだ。
 
年末年始。帰郷する人々がいる。ハワイだのグァムだのへ行ける人々がいる。一方で生きるだけで一杯一杯の人たちがいる。帰りたくても帰る場所のない人々。俺には故郷も実家もない。海外旅行どころか飛行機に乗ったこともない。正月はただひたすら退屈だ。
 
一年で最も淋しい時期がやってくる。
 
アメリカではクリスマスイブの夜に自殺率が上昇するらしい。周りが幸せそうに見える。不幸な自分を惨めに感じる。わかる気がする。俺もそんな感覚を味わってきた。
 
時間は残酷だ。45年。過ぎてしまえばアッという間だ。とうとう恋人を得られないまま、46年目の人生に入る。
 
今日は雨のなか、月々の支払いを済ませた。家賃は払えなかった。9月分から滞っている。その他の足りない分は14日に支払う。お袋の障害年金からだ。そこからは介護保険料が1万円引かれる。お袋は介護など受けていないのに。障害年金の大半は支払いでパーになる。国は一体どこまで金をぶん取る気か。貧乏とまでいかないが生きるだけで精一杯の俺と家族。年末年始ぐらい楽させてほしいものだ。
 
誕生日、クリスマス、年末年始。気が滅入る。この孤独、いつまで続く?
 
感想はこちらへmail.gif
  
いままでの「絶望男の逆襲」

2007.7.12 第1回「笑顔のない男」
2007.7.18 第2回「孤立感」
2007.7.23 第3回「天涯孤独になるまで」
2007.7.30 第4回「やせ我慢」
2007.8.8 第5回「絶望の根っこ」
2007.8.27 第6回「人間のクズ」
2007.8.27 第7回「登校拒否」
2007.9.3 第8回「昼夜逆転」
2007.9.3 第9回「無常」
2007.9.10 第10回「人から逃げよう」
2007.9.25 第11回「欝屈」
2007.9.25 第12回「願わくば」
2007.10.9 第13回「家族と孤独」
2007.10.22 第14回「歪み」
2007.10.22 第15回「否定できないもの」
2007.11.26 第16回「精神障害」
2007.11.26 第17回「だるま」
2007.11.26 第18回「母の贖罪」
2007.11.26 第19回「因縁」
2007.11.26 第20回「悪意」
2007.11.26 第21回「小さな世界の小さな存在」
 

About

2007年12月18日 11:02に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「第13回 雨宮処凛のオールニートニッポン」です。

次の投稿は「人生曲折「つまづき業(ぎょう)くん」 第16回「U・WA・TE」」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by
Movable Type 3.34