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ゲームあふるる国に生まれて 第9回「次世代ハードが心配だ」

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第9回 次世代ハードが心配だ
 
 最新のTVゲームハードが売れていない。
 いや、数量で言えば売れているのかも知れないが、少なくともかつて次世代機と呼ばれた、プレイステーション(以下、PS)、セガサターンが確実にスーパーファミコンの世界から、新しい時代への進化を明確に示し、続くプレイステーション2(以下、PS2)が疲弊したVHSから、DVD時代の扉を開いたのに比べると、現行の次世代機であるプレイステーション3(以下、PS3)、Wii、X-BOX360(以下、360)からは、なんら新しい時代の萌芽を感じることができない。唯一ニコニコ動画で見るX-BOX360のアイドルマスターMADぐらいが、私の感じる新しさだ。
 
 PS3の低調はもはや論じる必要すらなく、Wiiは発売当初は売れたものの、ソフトウェアが枯渇している状況。そろそろ独自の体感ゲームも限界かも知れない。
 唯一、発売しておおよそ2年が経つ、360はソフトウェア量はこなれて来ているものの、どうしても「洋ゲー(海外のTVゲーム)中心」というレッテルが拭えず、ユーザーやメーカーのPS3の勢い待ちの状況を、横から奪い取ることができない。
 かくいう、TVゲームで多少なりとも原稿料をとろうという私ですら、これらの次世代ハードには、全く食指が動かない。
 そして結局、私も世間も「現行ハードはPS2」という状況にいる。
 
 私は古くからのゲーマーだから、TVゲームの進化に対して「グラフィックばっかり成長したって意味がない」ということを、さんざん言ってきた。そうした考えからすれば、一見、新しいハードに市場が移行しない状況を歓迎することもできる。
 しかし、それでも新しいハードが盛り上がらないという現状を、そのまま喜ぶこともできない。
 
 永らく、TVゲーム市場は「不況にも強い」と呼ばれていた。それは、TVゲームが安価な娯楽として、若者に広く流通してきたからだ。実際、第1世代の次世代機であるPSの発売は、2004年の12月3日。時代は不況の真っ只中だった。それでも39,800円のPSは若者たちにしっかりと売れて、一気にスーパーファミコンを過去のハードウェアにしてしまった。
 発売実数で言えば、翌年の5月に出荷が100万台を突破したというレベルなので、今の次世代機に比べれば、まったく売れていないと言っていい。Wiiなんかは発売1ヶ月で99万台を売り上げている。
 しかし、PSやSSによって、時代は確実に変化した。Wiiはまだ時代を変えてはいない。
 
 いったいどうすれば時代は次世代機に移っていくのか。
 TVゲームに関わる人たちは、そろそろ本気で考えなければならない時期にきている。
 
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これまでの「ゲームあふるる国に生まれて」

2007.7.17 第1回「あの頃のゲームセンター」
2007.7.25 第2回「レイトン教授の体操」
2007.8.3 第3回「「オンライン対戦」によって脚光を浴びた、「あの」ジャンル(その1)」
2007.8.28 第4回「「オンライン対戦」によって脚光を浴びた、「あの」ジャンル(その2)」
2007.8.28 第5回「ハイ&ローの愉悦(その1)」
2007.9.3 第6回「ハイ&ローの愉悦(その2)」
2007.9.13 第7回「ドラゴンクエストと大人になること」
2007.10.9 第8回「ニコニコ動画でゲームを追体験」

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2007年10月22日 18:09に投稿されたエントリーのページです。

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