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第6回 ハイ&ローの愉悦(その2)
では、私が前回にした問い
「最初のカードは絵札の「K」です。あなたは「ハイ」を選びますか? それとも「ロー」ですか?」
に、私自身が答えるとしたら、どう答えるでしょうか?
答えは「絶対にハイ」です。
しかし、前回教えたように、どちらを選んだとしても勝つ確率は約48.5%なのですから、「どっちでもいい」はずなのに、どうして「ハイ」を選ぶのでしょうか?
ハイ&ローは、最初にカードが1枚めくられて、それに対して、ハイかローかを選択すると、次のカードがめくられます。そして、それを4回までくり返すことができます。
4回繰り返した時に、画面上には5枚のカードがめくられていることになるのですが、ポーカーゲームで5枚のカードがめくられた時にできるものといえば?
そう「役」ができます。
基本的には通常のポーカーと同じように、フラッシュやスリーカードなどのおなじみの役ができます。
聞き慣れない役に「Jacks or Better」(以下
JB)という役があります。普通のポーカーではほとんど聞きませんが、メダルゲームではよく出てくる役で、意味は「ジャック(数字のJ)以上のワンペア」です。2~10のワンペアでは役になりませんが、J~Aならば役になります。
そして、役が成立するとスペシャルボーナス(以下
SB)を得られます。一番簡単な役のJBならば、Betした枚数の10倍。一番難しい役のロイヤル(ストレート)フラッシュだと、なんと夢の1000倍です。
ハイ&ローとスタンダードのダブルアップを比べた時に、ハイ&ローは約48.5%でしか2倍にならないのに、スタンダードなら50%の確率で2倍になるといいましたが、その1.5%分は、このSBに回されているのです。
では、このハイ&ローが、スタンダードよりも有利な点とはなんでしょうか?
それは、「低い倍率で当選した時に、メダル獲得上有利」ということです。
たとえば、5枚ベットで1倍当選した時に、ハイ&ローが4回成功すれば、80枚にすることができます。さらにJBの役が揃えば、5の10倍の50枚が獲得枚数にプラスされ、130枚になります。一方、スタンダードの場合は、4回以上トライすることができるので、4回で80枚、5回目成功で160枚になります。
しかし、約48.5%を4回成功させるのと、50%の確率を5回成功させるのでは、約48.5%を4回成功させる方が確率的に簡単なはずです。数字に弱いので、ハッキリした数値は出せませんが。
そういう意味で、ハイ&ローは最大獲得枚数こそ低いものの、獲得メダル数を安定させ、高倍率当選への希望を繋ぐことができるのです。
では、最初の問題に戻りましょう。なぜ「もちろん、ハイ」なのかといえば、それはハイ&ローで成立する一番簡単な役がJBですから、基本的に11以上の数字を引いていくのが、ベストなのです。また、狭い範囲に数字をまとめることで、ストレート(SB
50倍)の役づくりも期待できます。
もし「K」からローを選んでしまい「7」なんかが出てしまった時には、その時点でストレートは成立しなくなりますし、また「7」から「ハイ」を選んでも、「K」のワンペアができる可能性は低くなります。
しかし、「K」からハイであれば、勝つ時は必ず「A」で勝ちます。Kより高いカードはAしかないのですから、当然ですね。次に、Aからなら当然ローを選ぶのですが、数字は元の数字に近い数字が出やすいという原則があるので、Kを引いてJBを成立する可能性は高く、また下がっても10より高い数字であれば、ストレートのチャンスがあります。
では、Aの次にQが出たとします。この場合はハイを選んで勝てば、次の数字は必ずKかAですからJBが成立します。ただし、ストレートは消滅します。私だったら基本はハイですが、それまでめくられたカードのスーツ(ハートとかスペードなどの、マークのこと)が同じならば、ローにします。Jか10の同じスーツが出てくれれば、ロイヤルフラッシュ(SB
1000倍)の可能性がありますから。
このように、役の成立可能性をにらみながら、カードを追い詰めていくというゲーム性こそが、表示されたカードよりも大きいものを選べば2倍という単純さが売りの、スタンダードにはない、ハイ&ローの魅力なのです。
とはいえ、ハイ&ローはシグマ(現在は、パチスロ大手のアルゼと合併し「アドアーズ」に)の古い機種にしか搭載されておらず、遊べるマシーンは減少傾向なのがつらいところですね。
感想はこちらへ![]()
これまでの「ゲームあふるる国に生まれて」
2007.7.17 第1回「あの頃のゲームセンター」
2007.7.25 第2回「レイトン教授の体操」
2007.8.3 第3回「「オンライン対戦」によって脚光を浴びた、「あの」ジャンル(その1)」
2007.8.28 第4回「「オンライン対戦」によって脚光を浴びた、「あの」ジャンル(その2)」
2007.8.28 第5回「ハイ&ローの愉悦(その1)」
