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名前はまだ無い 第5回「ひきこもり」支援・雑感(その1)
ご無沙汰しております。
気づけば9月も半ば近く。時間の過ぎ去る速さに唖然としてしまいます。
さて。今日は「ひきこもり」支援の話などしてみようと思います。
これまで支援についてはノータッチでいたのですが、
ここ1ヶ月ほど、都内の若年層の自立支援に関わるNPO団体を回っていて、
日ごろ感じていたことも含めて徐々に言葉が溜まってきました。
ちゃんと形にするにはもう少し時間がかかりそうですが、今日は少しだけ。
今回の団体調査は頼まれ仕事なので「行ってこーい」と指示された団体を訪問しているのですが、
これがなかなか面白い。というのも、自分じゃ絶対行かないようなところに行けるから。
一応ターゲットは「ひきこもり」もしくは「ニート」の支援を行なっている団体なんですが、
それに特化している団体はほとんどなくて、
たとえば、その団体の主催するキャンプや研修などのイベントの参加者に若年層も一部含まれているとか、
その程度(というのも失礼な言い方ですが)のところにお邪魔しています。
で、だからこそ面白いし、勉強にもなる。
まずは素朴に、面白い活動をやっている団体はたくさんあるんだなー、と思いました。
それに続けて、もったいないなー、というふうにも思いました。
私の場合どうしても「ひきこもり」関連の団体に目が向いてしまうのですが、
“お隣”でこんなにも多くの興味深い団体が活動していたことを知る機会がないまま今まで来てしまったので。
そしてまた「ひきこもり」支援にとっても、もったいないことをしているのかなと思いました。
じゃあ、どうもったいないのか。
社会との接点を持てない人たちを支えるのは
「ひきこもり」関連団体だけじゃなくてもいいじゃないか、ということです。
現在「ひきこもり」の支援は、おそらく三段構えくらいで行なわれているのではないかと思います。
(私自身はこういう段階的な支援のあり方には距離をとっているんですけども、それはまた別の機会に)
①家族以外の対人関係を取り戻すこと(ひきこもっている状態を抜け出すこと)
②いわゆる「居場所」で対人関係の充実・安定、自尊心の回復などを図ること
③就業して安定的に収入を得られるようになること
そして、今述べた「もったいない」という感覚は②と③に関連してきます。
いろいろな見方ができますが、最終到達点はいつも③に置かれていて、
ひきこもっているところからそこへの中間地点として①や②が設定されている、
と見ることもできると思います。
③はハードルがあまりにも高く、ここを跳べるようになるために
まずは①と②を跳べるようになろうと、それで慣れさせようと、そういうことでしょう。
で、①から②へのハードルも決して低くはないと思うのですが、
このところ問題になっているのは、やはり②から③へのハードルだと思います。
ここで冒頭のNPO調査に話が戻るのですが、
②と③の間にもっとグラデーションがあってよいはずだし、
直接的に「ひきこもり」や「ニート」の支援を行なっているのではないけれども、
若年層も参加できるような活動を行なっている幅広い団体(NPOに限らず)は
その一つになりえるのではないだろうか、ということを漠然と感じたわけです。
次回はこのあたりのことを、もう少し詳しく書いてみたいと思います。
以下、予告のようなもの。
■「ひきこもり」コミュニティの“外”には職業社会しかないのか?
■「ひきこもり」コミュニティ内部の純度が高まることへのある懸念
→つづく
感想はこちらへ![]()
いままでの「名前はまだ無い」
2007.7.18 第1回「にがてなもの」
2007.7.27 第2回「身もフタもない」
2007.8.3 第3回「「ひきこもり」原因論・雑感(1)」
2007.8.27 第4回「「ひきこもり」原因論・雑感(2)」
