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ゲームあふるる国に生まれて 第5回「ハイ&ローの愉悦(その1)」

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第5回 ハイ&ローの愉悦(その1)
 
 前回がライトな部分の説明に終始してしまった感があるので、今回はマニアックな話を。
 皆様は「メダルゲーム」はプレイしたことがありますか?
 メダルを1000円で70~100枚ぐらい買ってプレイするゲームの総称です。
 
 最近はゲームセンターが大型化する傾向にあり、そうした店舗では収益率の高いメダルゲームがフロアーの大きな面積を占めることも多くなっています。中でも、メダルでメダルを手前に押しだす「プッシャーゲーム」は、ゲーム筐体自体が巨大化し、強力なアイキャッチとなっています。
 その究極がコナミが出している「グランドクロス」で、直径約6.4m、高さ約3.8mという巨大な筐体で、最大32人が同時に遊ぶことができます。面積にすると32平方メートル強ですから、10坪弱ですね。これは人が快適に住めるスペースです。
 
 まぁ、そうした見栄えがよいゲームは、ライトユーザーにはいいのかも知れませんが、しかしゲームとして私が好きなのは、ポーカーゲームです。
 さらに、メインのゲームよりも、当選メダルを2倍か0にするかのダブルアップゲーム、しかもその中の「ハイ&ロー」が一番面白いのです。
 
 トランプの「ハイ&ロー」という名前だけだったら、皆さんもご存じかも知れません。
 昔は「人生ゲームハイ&ロー」なんてテレビ番組がありましたし、皆さんが知っている年代だと、ドラクエのカジノのダブルアップゲームにハイ&ローが採用されていたこともありました。
 しかし、メダルゲームのハイ&ローはそれらとは全く違う「真のルール」が存在します。それを知って、はじめてハイ&ローを熱くプレイすることができるのです。
 基本的なルールは、皆さんご存じのものと同じで、最初に出たトランプよりも、次のカードの数字が大きいか小さいかを当てればいいのです。2が最少でAが最大です。
 
 では、メダルゲームで当選したとして、ハイ&ローをやってみます。
 最初のカードは絵札の「K」です。あなたは「ハイ」を選びますか? それとも「ロー」ですか?
 もちろん、皆さんここでは「ロー」を選ぶと思います。当たり前ですよね。「K」より大きなカードは「A」しかありまんが、小さなカードは「Q~2」までといくらでもあります。
 そして、あなたが「ロー」を選ぶのですが、出たカードは「A」でした。メダルは0になって、終了です。
 
 「なんだこりゃ、インチキじゃねーか!!」
 みなさんそう思うのか、ハイ&ローは人気がなく、最近のゲームには実装されていません。
 しかし、それはプレイヤーが正しいルールを知らないだけなのです。
 実際のルールは、「元のカードがなんであろうと、ハイロー共に出る確率は約48.5%」というものです。
 先程の例で言えば、「A」が出て負ける確率も、「2~Q」が出て勝つ確率も、共に約48.5%なのです。ちなみに残りの約3%は、同じ数字のカードが出て、ハイローどちらを押していたにせよ負ける確率です。
 約48.5%なら「A」が出ても決しておかしくないでしょ?
 
 しかし、そんなゲームが本当に面白いのでしょうか?
 メダルゲームのタブルアップゲームには「スタンダード」というものもあります。
 4枚のうち、最初に出たカードよりも大きいカードなら勝ち。というものです。
 この場合、勝つ確率はぴったり50%です。50%の確率でメダルが2倍になり、50%の確率でメダルが0になります。これは分かりやすいですね。
 しかし、ハイ&ローは、約48.5%の確率でメダルが2倍になり、約51.5%の確率でメダルが0になってしまいます。スタンダードと比べると、圧倒的に不利です。
 
 では、私はなんでそんな不利なゲームを「面白い」というのでしょうか?
 私は、単純に演出を面白がっているワケではありません。
 それどころか、ハイ&ローは、メダル獲得という点からみても、スタンダードより有利な点が多いのです。次回はそのあたりの話と、ハイ&ローの奥深さを紹介します。
 
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これまでの「ゲームあふるる国に生まれて」

2007.7.17 第1回「あの頃のゲームセンター」
2007.7.25 第2回「レイトン教授の体操」
2007.8.3 第3回「「オンライン対戦」によって脚光を浴びた、「あの」ジャンル(その1)」
2007.8.28 第4回「「オンライン対戦」によって脚光を浴びた、「あの」ジャンル(その2)」

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2007年08月27日 13:08に投稿されたエントリーのページです。

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