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第1回 にがてなもの
のっけからネガティブな話で申し訳ないのですが、
自己紹介
というものが非常に苦手です。
2001年から調査研究のために
「ひきこもり」界隈に出入りするようになりましたが、
特にこの界隈での自己紹介は、
冗談じゃなく胃がキリキリします。
自己紹介に対する苦手意識については
結構いろんな場面で話していて、
これを導入にして論文を書いたこともありました。
なので「単なる使い回しかい!」と
自分でツッコミ入れつつも、
オールニートニッポンに出演(?)するのは初めてのことですから、
やはり自己紹介ネタから始めるのがよかろうと考えた次第です。
さて。自己紹介、とりわけ「ひきこもり」界隈での。
これが何で苦手なのかというと、
いろいろ質問されるから、です。
そして、それに対する答えを、
うまく語ることができないからです。
ここ2~3年ほどの私の自己紹介のフォーマットは、
非常にあっさりしています。
「石川です。大学院に入学して以来、
『ひきこもり』について諸々考えてきました。よろしくお願いします」
が、しかし。
研究者というのは基本的に現場では“よそ者”扱いされる立場で、
つまりは何で現場にいるのか説明し続けなきゃいけない立場なので、
自己紹介をしたその場でなくとも、
雑談になると大抵こういう会話が始まります。
「石川さん、ひきこもった経験あるの?」
――いえ、実際誰とも接しないで暮らしたような経験はないです。
「ていうことは、結構シンパシーを感じるところがあるとか?」
――はあ、なくはないんですけど、
素朴に共感できるとは言えないというか、言っちゃいけないというか。
「じゃあ、何で研究してるの?」
――……な、何ででしょうね…………………
「?????」
実際、今となっては関わり始めた理由も、
そして関わり続けてきた理由も、本当によく分からない。
気づいたら「ひきこもり」という言葉が自分の中にインプットされていて、
何だか放っておけなくって今日まで来ちゃった、
それが正直なところです。
あえて一言で関わり続けてきた理由を表現するならば、
クサレ縁
でしょうか。
(そう言ったら「クサッてるの?」と界隈の友人に皮肉られたこともありますが)
理由はよく分からないけど、とにかく関わり続けてしまっているということ、
このことが何より大事なんじゃないかという気もするわけです。
・・・・・
苦手なものがもう一つ。
それは、話にオチをつけること。
今日の話もオチがない。
ともあれ、ここでは「ひきこもり」に関わり続けてしまった中で、
感じたこと、考えたこと、伝えたいと思ったこと、
そういう諸々のことを呟いていこうかなぁとボンヤリ考えています。
オチもないし、方針もないし、何にもないけれど、
雑文の積み重ねから“何か”が見えてくれば………いいんですけどね。
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